美容オイルには、天然成分でお肌に優しいオイルがたくさんあります。
その中でも、アルガンオイルとココナッツオイルは酸化しずらく、保湿効果が高くて人気のあるオイルです。
どちらも素晴らしいオイルなので、いざどちらかを使うとなると迷ってしまいますよね。
そこで、タイプ別や目的別に向いているオイルをご紹介します。
アルガンオイルとココナッツオイル、それぞれのメリットと特徴!
まずは、それぞれのオイルの特徴とメリットをご紹介します。
そのうえで、どちらが良いか判断する材料にしてみてください。
ココナッツオイルの特徴とメリット
- 酸化しずらい
- 保湿力が高い
- ラウリン酸による免疫力の高さ
ココナッツオイルには、たくさんの魅力があります。
しかし、それをすべてご紹介すると、より迷わせてしまうことになるので、今回は主な3つの嬉しい効果をご紹介します。
1 酸化しずらい
ココナッツオイルは約92%が飽和脂肪酸で構成されています。
飽和脂肪酸は安定した脂肪さんなので、酸化しずらいのです。
美容オイルは酸化したオイルを使用すると、肌トラブルを招く可能性があります。
それは「スキンケア」とは逆効果になってしまうということ。
ココナッツオイルは酸化しずらいので、そういったリスクが低くなります。
2 高い保湿力
ココナッツオイルの脂質は「トリグリセリド」という構造を持っています。
肌に触れることで、モノグリセリドと高い保湿力を持つ「グリセリン」へと分離します。
そのため、お肌のふか~くまで浸透し、お肌の乾燥を潤してくれるのです。
オイルとして水分の蒸発を防ぐだけでなく、お肌自体を潤す機能を持つ優れた保湿成分をもっています。
3 ラウリン酸による高い免疫力
ココナッツオイルには豊富なラウリン酸が含まれています。
このラウリン酸は、お母さんの母乳にも含まれている成分です。
そのため、赤ちゃんの免疫力を作っているのは、この「ラウリン酸」なんです。
ココナッツオイルは、自然界で最もラウリン酸を多く含む植物です。
微生物に対して殺菌・抗菌作用があるだけでなく、免疫力を高めて体を守ってくれます。
アトピー性皮膚炎で悩んでいる方も、ココナッツオイルの抗菌作用でアトピー改善の効果が期待できます。
使い方次第で、アトピーの原因である黄色ブドウ球菌をできるだけ減らすことができると言われています。(→ココナッツオイルでアトピー改善!?正しい使い方とは?)
アルガンオイルの特徴とメリット
- 高いアンチエイジング効果
- 肌を柔らかくし、高い保湿力を持つ
- 肌にハリと弾力を取り戻す
アルガンオイルに含まれる成分は、美肌・美白効果に優れています。
その詳しい成分と効果をご紹介します。
1 高いアンチエイジング効果
アルガンオイルには豊富なビタミンEが含まれています。
その量は、オリーブオイルの約3倍を保有していると言われています。
ビタミンEには抗酸化作用があり、肌の老化の原因となる「活性酸素」の発生を抑える効果があります。
そのため、「シミ」「シワ」「くすみ」などと言った肌老化と言われる症状を抑制するのです。
また、肌のターンオーバーを促す作用もあります。
そのため、肌の生まれ変わりを促進し、より若々しい肌を保つことができるのです。
2 肌を柔らかくし、高い保湿力を持つ
アルガンオイルに含まれる「オレイン酸」は、私たちの皮脂に含まれる成分と同じです。
そのため、肌の奥までグッと浸透し、お肌の内側から肌を柔らかくする作用があります。
また、オレイン酸は肌の水分が外に逃げ出すことを防ぎます。
そのため、肌の乾燥を防ぎ、肌の潤いを逃さず、外からの刺激から肌を守ってくれます。
3 肌にハリと弾力を取り戻す
アルガンオイルにふうまれるリノール酸は、お肌に潤いをもたらす「セラミド」を構成する成分です。
そのため、お肌に保湿と潤いをもたらしてくれます。
お肌に水分がきちんととどまることで、肌にはハリと弾力が感じられるようになります。
しかも、アルガンオイルに含まれている「オレイン酸」がその水分を逃がさないように守ってくれるため、「加湿」と「保湿」の両方を行うことができます。
肌に弾力とハリが戻ることで肌のバリア機能は高まり、より一層美肌を保つことができるのです。
アルガンオイルとココナッツオイル、比較するとどちらが良いの?
アルガンオイルとココナッツオイルは、それぞれの使用する目的や求める効果によって「どちらが良いか」は変わってきます。
この2つの成分と、その特徴を合わせて、アナタの肌質や目的にあっているのはどちらか参考にしてみてください。
特徴 | アルガンオイル | ココナッツオイル | |
飽和脂肪酸 | ・改善高い成分安定性
・高い浸透性(保湿性) ・高い抗酸化作用 |
18% | 90%以上 |
ラウリン酸 | ・高い抗菌、抗ウイルス性 | 0% | 約50% |
オレイン酸 | ・抗酸化作用が高い
・ニキビができやすい(アクネ菌がエサにしやすい成分のため) |
約50% | 約11% |
リノール酸 | ・保湿する能力が高い | 約38% | 約2% |
これらの成分から比較をすると、アルガンオイルとココナッツオイルは使用目的によって使い分けることがおススメです。
アナタの目的に合わせて、次の使い方に当てはまる方を選んでみてください♪
アルガンオイルを使うことがおススメの方
- アンチエイジング効果を高めたい
- デイリーケアに使いたい
- 乾燥肌
- インナードライ肌
- 美白、美肌を目指している
- シミやシワが気になっている
- 髪のパサつきを抑えたい
- 日焼けケアや日焼け予防に使用したい
ココナッツオイルがおススメの方
- アトピー肌の改善・予防がしたい
- むくみを取りたい
- マッサージに利用したい
- 天然成分のオイルでクレンジングをしたい
- バツグンの保湿力が欲しい
- ヘアケアのディープケアをしたい
- ニキビが気になる
アルガンオイルとココナッツオイル、アナタの肌質や目的に合わせて選ぼう!
アルガンオイルには高い抗酸化作用があります。
そのため、肌のターンオーバーを高めたい方にはおススメです。
特に、年齢が進むごとに不足する皮脂分泌をフォローするためにも必要な成分が豊富に含まれています。(→アルガンオイルはシミやシワに効果バツグン!?そのアンチエイジング効果とは?)
ココナッツオイルの場合は、高い免疫力が特徴です。
特にディープケアとしてヘアケアに使用したり、アトピー改善のためにバスオイルに使用するなど、利用する目的が明確だと効果を発揮しやすいです。(→ココナッツオイルをヘアケアに使用する方法とは?)
ニキビなどの予防・改善にもココナッツオイルは効果を発揮すると言われています。
ただ、ニキビを目的に使用する場合は、ココナッツオイルよりも「ホホバオイル」の方がより良い効果を発揮してくれる傾向があります。
もし、乾燥が原因のニキビケアに利用をしたいと思っているアナタには「ホホバオイル」もおススメです。(→ホホバオイルとは?ニキビを悪化させない?)